【整骨院開業のレシピ】整骨院の内装 改正版


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好評をいただいている「整骨院の内装のポイント」の記事を【再掲・改正】してご案内します

Q1.整骨院の構造設備基準は?


Q2.内装工事のチェックポイントは?


Q3.施工業者を選定するポイントは?



★ 3つのポイントをご案内します ★


Q1.整骨院の構造設備基準は?

<保健所が定める構造設備基準>


◆ 6.6立方メートル(2坪)以上の専用の施術室を有すること

【解説】→専用の施術室とは、柔道整復術しかできません。リラクゼーション等民間施術はできません。


◆ 3.3立方メートル(1坪)以上の待合室を有すること  

【解説】→待合室は、「有すること」としか掲げられていません。他の鍼灸室等と共通の待合室として兼ねることができます。


◆ 施術室は、室面積の1/7以上に相当する部分を外気に開放し得ること
    もしくはこれに代わる換気装置

【解説】→外気解放は、一般的に窓全体の面積を思いがちであるが、解放=窓が開く面積です。 引き戸式でしたら半分の面積で算出します。


◆ 手指消毒設備を設けること(施術室に手洗場があればなお良い)

【解説】→滋賀県大津市保健所では、施術室に手洗場の設置を求めている。(手洗場とは、給水、排水の一連の設備が整ったものを想定するものであること)

◆ 治療院は、住居・店舗等と構造上独立していること

  (出入り口を別に設ける等明確に区画すること)

【解説】→こちらは自宅兼整骨院で、整骨院の出入口を家族等が日常的に共有しないこと。


◆ 施術室と待合室の区画は、壁で完全に仕切られていること (カーテン不可)

【解説】→稼動するパーティション等は不可です。固定壁という表現をされます。


◆ ベッドを2 台以上設置する場合には、各々をカーテン等で仕切り患者のプライバシーに 配慮すること 

【解説】→こちらは保健所の指導基準です。


◆ 整骨院とマッサージ院・鍼灸院を併設する場合、それぞれの施術室は壁で仕切らていること

【解説】→あはき法と柔整法が別の法律になる為、施術室を区分せよとの解釈です。

※ 一人で施術を行う場合、施術室は兼ねても結構です(できない保健所もあります)


◆ 消火器等の防火に対する措置が執られていること

【解説】→一部の保健所では、消火器の設置基準があります。



近年の傾向】

保健所の構造基準には省令と指導基準があります。 「指導基準」は各保健所が定めた独自のルールです。保健所の管轄は基本は都道府県です。ただし政令指定都市、中核都市は都道府県より権限が委譲されていますので独自のルール(指導基準)を設ける傾向があります。最近では、この指導基準を厳守するように求めてきています。当然ながら「省令」と「指導基準」はどちらも守らなければなりません。 




1301.gifQ2.内装工事のチェックポイントは?

実際のテナントを確認してみましょう。

・ 想像するレイアウトは可能かスペースを確認
(ベッドの設置や台数 等、受付、待合室、スタッフルームなど)

・ 床や壁の強度
(ローラーベッド等は重量がある為、防音が施されているか)

・ 採光、窓や入口の位置
(十分な部屋の明るさが確保できるか)

・ 施術所の導線を考慮した水周り、トイレの位置(排水・下水)の確認
(施術やプライバシーに配慮できる場所、水回りの設置変更は費用が意外とかかる)

・ 換気位置・可否の確認
(外気解放が部屋面積の1/7以上の確保ができない場合必要)

・ エアコンの規模
(室内の広さで業務用か家庭用かの確認)

・ 配電盤(ブレーカー)の容量・施設許容量確認
(導入する機器から検討する) 

・ バリアフリー (高齢者の来院を考慮する)

・ 消防設備基準の確認 、排煙窓の有無
(管轄する消防署の検査があるか貸主に確認)



★ 開業された先生からのアドバイスです。


◆ 受付回り

受付周りは施術スペースに比べて設計・構造をシンプルに考えがちですが、意外と業務上では事務処理の占める割合が高くなりますので、実務に沿ったスペースの確保が必要となります。また保険証、カルテ等、個人情報を取扱いますのでその辺りも考慮する必要があります。


◆ 電源コードのコンセント配置

パソコン、プリンター、電話、携帯の充電器等最近では、機器を使用する頻度が高い為、コンセントの位置や設置数を決めましょう。また、各種電機器具には必ずケーブルがありますので、その収納も考慮しましょう。


◆ 書類や備品の収納スペース

健康保険請求業務は、カルテ、レセプト等の書類作成で大量の書類が発生します。また、カルテは患者の最終来院から5年間の保存が義務付けられておりますので、保存スペースも必要になります。また、施術で使用する材料(シップ、テーピング、タオルなど)の収納場所も確保しておいてください。


◆ スタッフルームは必要か?

整骨院の平均的な広さは、12坪~20坪と言われています。限られたスペースです。より稼働率をあげるためにも1台でも多くベッドを置きたいですが、スタッフも患者さんの目から離れた場所で休息が必要な時もあります。また、電話等で患者さに聞かれたくない会話もあります。さらに洗濯機、冷蔵庫等もなるべく患者さんの目に触れさせてくないですね。ユーティリティスペースは必要でないでしょうか。


注意!!テナントの賃貸契約時、これだけは確認!
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・ 資金的に無理のない物件か
(家賃、保証金等、その他の管理費用)

・ 退去時の条件
(保証金の戻り・現状復帰の有無)

・ 看板設置の規制があるか
(管理組合の同意、環境規制)

・ 前テナント契約者の残設備の撤去費用負担(貸主、借主)

・ 特別な管理規約があるか(営業時間、休業日等)

・ 消防設備の負担(スプリンクラー、消防設備)

後日、トラブルにならない為にも必ず確認をしてください。



Q3.施工業者の選定ポイントは?


上記にいくつかの内装工事時のポイントを挙げましたが、これらはほんの一部に過ぎません。やはり専門の施工業者にアドバイスをいただくことが肝要です。

そこで施工業者を選定するポイントを挙げてみました。


⦅施工業者を選定するポイント⦆


・ 施工業者は整骨院・鍼灸院業務をしっかり理解しているところに依頼する。


・ できたら過去1年の施工実績を見せてもらう。 

・ 必ず、工事現場で設備内容・医療機器を盛り込んだ図面を元に、現場で確認しながら見積り依頼すること。

・ 見積書の明細が解り易い。(○○一式でない)


・ 契約書に不備が無いか確認する。

 (支払方法の確認)

・ 工程表は解り易い。(引渡し日が明確である)

・ 工事終了から一定期間の補償がある。

 (アフターサービスも見積時に確認しておくこと) 



<参考Ⅰ> 

内装工事の代金はローンの支払いはできません。基本は現金での支払いです。多くの開業者は、日本政策金融公庫より融資を受け支払いをします。公庫の融資手続きと内装工事を同時並行に進めるスケジュールの方も多くいらっしゃいます。そこで初期の工事費用(手付金等)は、自己資金より拠出しなければなりませんので、ご留意ください。


<参考Ⅱ>

この2年間で日本政策金融公庫の融資を全柔協のサポートを通して受けた30件の内装に要した費用のデータです。


    100万以下       3   

   100万~199万   4

   200万~299万   4 件

   300万~399万   9 件

   400万~499万   6 件

   500万~599万   1 件

   600万~699万   3 件

                              30 


<参考Ⅲ>

見積を依頼する時の参考まで!


坪あたり 平均単価 (整骨院の仕様)

  (居抜きタイプ)     15万~25万

 (スケルトンタイプ)  25万~40万

 (こだわりあり)      40万~


見積依頼は不動産物件が決まって直ぐに、開業前の3~2カ月前の方が多いです。



★施工業者にしっかり希望を伝えましょう★


施工業者にすべて任せていたら、考えていた内容と異なっていたという話をよくお聞きいたします。内外装に関する希望があるなら、たとえ細かい点でも要望を伝えましょう。

 

1302.gif参考

・ 電源は、現在の使用量より増えることを想定
(将来の設備投資に備える)

・ ウォーターベッド等重量のある機器付近の床は重量に耐えられるようにする 

・ カウンターの高さは95--105cmが平均
(高齢者の身長も考慮) 

・ 確保したい待合室の広さ、施術室の広さ (ゆとりをもった待合室)


・ 待合室、施術室の壁の材質、色の指定(防火、抗菌、水拭きOK...) 1303.gif

・ 天井は蛍光灯の明かりが反射するように白を基調にし、患者が眩しくならないようにする。

・ 床、玄関はバリアフリー
(高齢者や足の不自由な方などを考慮) 

・ 照明スイッチはON,OFFを交互で設定ができる配置(入口スイッチなど) 

・ トイレの暖房便座、ウォシュレット 

・ 待合室、施術室は引き戸での開閉 (ドアなら開閉部に物を置くことができない)

・ 窓、換気扇の空調は多めに 
(鍼灸施術をおこなう時に空調管理が必要です)

・ 余力ある空調能力を導入
(電気代の節約と寿命の確保)

内装工事には、沢山のチェックポイントがあります。また工事費は開業費に占める割合も高くなりがちです。しっかり計画を作成しなければ資金ショートに陥ります。その辺を踏まえて開業計画を進めみましょう。

全柔協営業推進係は、多くの開業サポート実績がございます。内外装と医療機器を組み合わせ、
日本政策金融公庫の融資を導き出すサポートに力を入れています。
ご開業計画をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

  




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