第1部ではDYMOCO理論として足サイズと靴サイズ・フットプリント・足の評価姿勢と歩行についての講義があり、第2部では1部での講義を基に実際にフットプリント採取を行い足サイズ・靴サイズのチェック、パッドの使い方の実演が行われた。
第1部 講 義
【種々の足のトラブルに対処する方法】
足(靴)を知ること
▽足(靴)とは何か?
▽足(靴)のサイズは? →靴は痛みを治してくれる
▽足(靴)の機能は? 靴は障害を予防してくれる
▽足と靴の関係(正しいフィッティングとは?) (立位・歩行の姿勢が変わる)
【DYMOCOとは?】
Dynamic Move Control
歩行動作は左右の動きからなり、このバランスの崩れが障害を引き起こす原因となっている。
この崩れを靴・足底挿板・テーピング等を用い意図的にコントロールすることをいう。
【DSISとは?】
Dynamic Shoe Insole System
歩行という動的評価の中から全身のバランスの崩れを見つけ出し、
改善する目的で使用する足底挿板である。
【足サイズと靴サイズ】
日本において長さは5mmきざみで足囲(足の外周と幅)に関する情報はほとんどない。
足に合う靴は痛みや変形を少なくする。
日本では靴に関する知識・考え方が粗末であり窮屈な靴が合わない靴とされ、ゆったりとし
た靴が足に合うと思われている。→大きな靴が悪影響をおこしている。
【足の計測(非荷重)】
足の計測は動いていない状態での評価がほとんどであるが少なくとも歩行する際、荷重のかかっ
た足とかかっていない足を計測し、その差を知ることは靴合わせをする上で非常に参考になる。
【足サイズ(女性)】

【靴選びのポイント】
▽足サイズと靴サイズのチェック
▽長さ→中敷きの外せるものを選び足に当ててみる(捨て寸が明記されていない)
▽ワイズ展開が乏しい→太い靴はたくさんあるが細い靴はない(靴紐で調節する)
▽女性で足が太い→男性用の靴を使う
▽女性で足が細い→子ども用の靴を使う
▽男性で足が細い→女性用・子ども用の靴を使う
【外反母趾の程度の確認】
▽自分で簡単にできる方法→足の外周をなぞり定期的にチェック。足の形の変化がわかる。
▽自分の足サイズの確認→大人でも足サイズは変化する。自分の足サイズ(足囲・足幅)を
知らないことが多い。
▽外反母趾変形は高齢者ほど強い。
【外反母趾角計測法】

【距骨下関節の機能】
立脚期において水平面における下肢の回旋運動を許す。
距骨下関節の回内(足部は柔軟で弾力性がある)⇔下腿の内旋
距骨下関節の回外(足部はロックされ固い状態)⇔下腿の外旋
歩行周期の立脚期において距骨下関節は接地期(回内・足部の柔らかい
状態)→立脚中期・推進期(回外・固い状態)
この柔らかくするタイミングと固くするタイミングのズレが足部のトラブルになる。
この補助に履物が重要である。
内側縦アーチを保持(持ち上げる)すると距骨下関節は回外→下腿は外旋する

【足の機能】
▽支持面の形成 ▽柔らかくなることで不整(凹凸)な地形に適合
▽床反力などの衝撃吸収 ▽効率的な推進のための梃子の柄となる
▽水平面における下肢の回旋運動の吸収メカニズムを有する→距骨下関節が関連している
【足の痛みの原因】
@足の構築学的形成不全A足の構築学的破綻Bスポーツ障害C外傷後後遺症D退行変性
E靴による障害Fその他
外傷(傷害)→予防不可能…単発の大きな外力が働くことによって生じる(捻挫・骨折など)
障害→予防可能…繰り返される微細なストレスの蓄積(扁平足・外反母趾・変形性膝関節症)
歪んだストレスの繰り返し(歩行時のアンバランス)→障害の発生
→ストレスが軽減する方向に身体の動きを誘導→痛みの軽減もしくは消失
【歩行の特徴】
▽足部と足関節の運動 ▽下肢の回旋 ▽立脚相における膝関節の屈曲・伸展
▽骨盤の回旋・傾斜・側方移動
→足の動きに連動して動いてくる→足をどう動かすかを考える
【歩行分析】
▽歩行動作分析…日常生活動作としての分析(安定性・効率性・巧緻性・持久性など)
▽歩行運動分析…歩行時の筋活動、各関節の角度変化、速度変化、床反力などの力学的変化
を分析
【足底挿板の作用様式】
▽矯正要素 ▽移動方向決定要素 ▽支持要素 ▽推進・運動性要素 ▽免荷要素
▽制動・固定性要素 ▽代償要素 ▽運動転換・抵抗要素
【DSIS作成の流れ】
足の評価(変形・動き・固さ柔らかさ)→靴の評価(サイズ・変形、靴底の削れ具合)
→レントゲン撮影→フットプリント計測→足サイズ計測(荷重、非荷重位)→静的・動的評価
→靴合わせ→DSISの作成
第2部 実 技
実技では実際に受講者のフットプリントを採取し一人一人解説していただき足サイズを計測しRウエッジパッドを靴の中敷きに貼付し歩行の変化を体感した。

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