コロナ禍の今、地域に信頼される柔道整復師になろう

コロナ禍という言葉が定着し、度重なる緊急事態宣言で自粛疲れしている方も多いかと思います。
いつ終わるとも知れない状況の中でも、全柔協は組合員がこれまで以上に地域に信頼される柔道整復師になってほしいと考えています。
今すぐできる、地域の信頼を獲得するための活動をご紹介します。
来院患者への教育活動
接骨院は人と接することが避けられない業種です。
にもかかわらず、報道されている限りクラスターの件数が非常に少ない業種でもあります(2021年8月時点)。
柔道整復師やスタッフの皆さんの努力の結果です。
その努力を来院患者に伝えてみてはいかがでしょうか。
例えば、正しい手の洗い方の指導。
施術所における新型コロナウイルス対応ガイドラインに記載しているので、実践している方もいらっしゃるかと思いますが、厚生労働省は手洗い方法を画像をつかってわかりやすく解説したチラシを作成しています。
これを見ながら、身振り手振りでもいいので患者さんに手洗い方法を伝えてみてください。
施術所のトイレに手洗い方法のポスターを掲示している方もいらっしゃるでしょうが、どれほどの患者さんが自宅に帰ったあとも手洗い方法を覚えているでしょうか。
一緒に行うことで記憶に残りやすくなります。
クラスターが少ない事実と共に、正しい手洗いを教えることで、患者さんからの信頼はさらに強まるでしょう。
地域の安全安心活動
全柔協では地域に根差し、地域医療に貢献する接骨院のために「ストップ!特殊詐欺キャンペーン」を展開しています。
また、次代を担う子供たちを犯罪から守る「こども110番の家」への登録を推進しています。
ストップ!特殊詐欺キャンペーン
コロナ禍でも全国で急増している特殊詐欺。患者を守るため、また地域や患者から信頼を得るための取り組みです。
昨年末から今年の年頭にかけて全国の警察と連携しポスター配布を行いました。
大阪府警察との連携は新聞やテレビでも取り上げられています。
「警察と一緒にやっている」ということは絶大な信頼に変わります。
こども110番の家
「こども110番の家」の活動を通じて、柔道整復・はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧のすばらしさを広く伝えながら、社会貢献ができます。
子どもを持つ親世代にも信頼を与えられ、地域とのつながりも深くなります。
小学校のPTAや地域の自治会、コミュニティなどで手続きできます。
一部地域では全柔協の取りまとめもスタートしています。
今こそピンチをチャンスに
度重なる緊急事態宣言などで、一度減った患者がなかなか戻らない現状があるかもしれません。
しかしながら、ピンチをチャンスに変えられる材料もあります。
今こそ、地域住民の健康はご自身の接骨院が守るという気概を持って、地域にしっかりと根差し、地域住民の信頼を盤石なものとするチャンスです。
コロナ後を見据えて今、どれだけ地域に密着した活動をして、信頼関係が築けるかが今後のカギになります。